『パスサッカーは走るサッカー』
2008年のヨーロッパ選手権でスペインが見事なパスサッカーで優勝をしたことは皆さんの記憶に新しいところだと思います。パスサッカーは華麗です。ボールを動かし相手を翻弄する。これができればサッカー冥利に尽きます。
しかし、この華麗なプレー。けっして忘れてはならないのは、ボールを繋ぐために絶えず自分の位置を最適な場所に動かしているという現実です。その結果、なんと彼らは一試合で10km以上走るそうです。中盤の選手なら13kmも走るのだとか。
フィールドも時間も半分以下の4種のゲームに当てはめてみると、ざっと計算しても2kmは走っていることになります。久本のグランドでゴール間距離が64m。仮に50mを走るとしたら往復で1試合20回走ることになります。
逆に言うと、そのくらい走って初めてあの華麗なパスサッカーができるという事でしょうか。パスサッカーは小手先の小奇麗なプレーではありません。走るからこそできる、汗に支えられたプレーなのです。走って相手より数の多い局面を作りパスコースを作り出す。そうです、ここでも数的優位の原則が生きています。
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